傷の手当て(止血法) TTK保健室(つまみ) 2007.7.13
1.傷の一般的な手当て
1)傷があるとどうなる?
問題となるのは、「痛み」「出血」「細菌感染(化膿)」の3つ。手当てはこれらを最小限にとどめます。
2)手当ての際に気をつけること
@ 傷の手当をする前に、必ず手を洗う。洗ってない指や消毒してない物で傷に触れない。
A 素手で傷病者の血液に触れないようにする。けが人の血液が手についたときは、出来るだけ早く流水で洗う。(感染防止)
B 直接きず口に当てるのはガーゼ!!
細かい繊維がきず口に残るため、脱脂綿やティッシュを乗せてはいけない。
C 安静にし、全身の状態をよく観察する。傷病者に手荒な扱いをしてはいけない。
3)手当ての方法
(1) 出血が少ない場合
傷口に絆創膏やガーゼを当て包帯をする。傷口が泥まみれの場合は、初めに水道水で汚れを落とす。
(2) 出血が多い場合
だたちに止血。本部(PM、事務局、NSさんetc)へ連絡。応援を要請。
2.止血法:出血が「多い」ってどれくらい??
人間の血液は体重の約8%。その1/3以上を失うと生命に危険をおよぼす。
Q.自分は何mlの血を失うと危ないかな・・・?
〈出血の種類〉
毛細血管からの出血 |
赤色。にじみ出るような出血。ほとんどの場合、放置しておけば止まる。 |
静脈からの出血 |
赤黒い色でたらたらと流れる。傷口を圧迫して止血する。 |
動脈からの出血 |
鮮やかな赤色でピュッピュッと噴出す感じ。出血死の恐れあり。 |
〈止血の仕方〉
基本:怪我をした部分心臓より高く挙げる(流れる血液の量を減らす)。
〈直接圧迫止血法〉 清潔な布で傷口を直接押さえ、強く圧迫する。最も基本的で確実な方法!!
※片手で圧迫しても止血できないときは、両手で体重を乗せながら圧迫止血をする。
※包帯を少しきつめに巻くことによっても同様の効果がある。
〈間接圧迫止血法〉 きず口より心臓に近い動脈にある「止血点」を手で押さえる。
・腕からの出血→親指でわきの下を圧迫する。
・指からの出血→指の付け根を親指と人差し指で挟んで圧迫する。
〜止血点〜
☆注意☆
動脈血管は体の深部を通っているので、ある程度強く圧迫しないと効果がない。
●その他の手当
〈鼻出血〉→下を向きましょう!!!
・座って軽く下を向き、鼻を強くつまむ(これで大部分は止まる)
・額から鼻の部分を冷やし、静かに座らせておく
・ガーゼを切って軽く鼻につめて、強く鼻をつまむ
・止血してもすぐに鼻をかまない
☆注意☆
頭を後ろにそらせると温かい血液が喉に回ることによって、苦しくなる、飲み込んで気分を悪くすることがある
★参考文献★
あぼり病院QQ科(2004).止血法レジュメ.トレキャン
日本赤十字社(2004).救急法講習教本.日赤会館.
森作りグループ安全白書作成委員会(2005).転ばぬ先の森林ボランティア 安全読本.東京都府中青年の家